
先日、丸く作ったはずのロゴが「余白のせいで四角くなってしまう」問題を解決するための記事を書きました。


実は、ここにはコロナ禍をきっかけにして、パソコン・スマホ・インターネットの環境の急激な変化が表れていると思っています。
Canvaの急激な普及
コロナ禍になり、副業・起業でSNSを利用する人が急激に増えました。そこで大事になってくるのが、いわゆる「アイキャッチ」という、告知などに使う画像です。
目を引く画像、おしゃれな画像、内容がわかりやすい画像などをSNSに掲載する必要が出てきました。
今までは特定のアプリケーションをインストールして作る、というのが普通だったのですが、ここでインストール不要のCanvaが大活躍します。
インストール不要、パソコンだけでなくスマホでも使える、しかもデータはどこからアクセスしてもさっき更新したものが反映されます。
テンプレートや素材も豊富にあり、無料素材サイトを探し回らなくても、一定のクオリティのデザインを作ることができるようになりました。
今までは必要不可欠だった知識が不要になった
たとえばPhotoshopやillustratorを使っているなら、基本的な操作方法や知識を習得しないとまともに画像を作ることができませんでした。同等の作業ができる無料ソフトも同様です。
今回の件で言えば、丸く作ったロゴが余白で四角くなってしまった場合、「あ、透過処理していなかった!」と気付く可能性が高いのです。
ですが、Canvaはそういった知識がなくても簡単に使えるツールなんです。
専門用語を知らないと、検索しても必要な情報にたどり着けない
そのため、既存の解説サイトのほとんどは専門用語で書かれています。
いくら「丸いロゴが四角くなる」というような単語で検索しても、技術的な問題を解決するページになかなかたどり着けません。(そもそも解説サイト自体があまりないかもしれません)
試しに「丸いロゴ」「四角くなる」で検索をかけると、ロゴ作成のテクニックや解説のサイトばかりが出てきます。
急激な普及の功罪
もしかしたら、知識がなくても使えてしまうことを罪だと思う人がいるかもしれません。知識を付ける必要があると思う人がいるかもしれません。
ですが、私は個人的には、「テレビの構造を知らなくても、リモコンを使えばテレビが見られる」という環境こそが真に技術が受け入れられた時だと思っています。
Canvaでの画像処理の普及は、誰でも簡単に、難しいことがわからなくても画像を扱える、という功績を残してくれました。
デザインを仕事にしている人の仕事が減る?
ここで問題になるのが、数年前に「いらすとや」という無料画像素材サイトが出現したときにも一般に言われたことなのですが、「それを仕事にしている人が困る」というものです。
じつは、これはプロとアマチュアを分ける大きな分岐ではないかと思います。
無料画像素材やCanvaでのテンプレートを使ったデザインと、専門ソフトを使って一からデザインをする人の仕事では、クオリティが違います。また、プロはクオリティが高い必要があると思います。



これと同じことが、WordPressによるホームページ作成にも言えます。
また逆に、ここを足掛かりにして、デザインや専門ソフトを学ぶという人も出てきそうですね!



Canvaはどんどん使いやすくなっています。絶妙な機能が「有料」になっているので、どうしても有料で使いたくなっちゃいますね。
まだ使ったことがないあなたは、一度Canvaを使ってみてくださいね。
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